663 :(・ω・):05/10/04 18:18:59 ID:5mGc6zJ8
もうFFを始めて1年になる。色々な事が有ったけど、あいつは今どうしているだろう・・・。


あいつと出会ったのはヴァナに降り立って数ヶ月した頃だった。
当時俺はサポ上げも一段落した戦士、あいつは黒魔道士だった。
LVが近かった為何度か続けてPTで顔を合わせ、次第に一緒に行動するようになっていた。
自然とフレ登録をし、限界突破もAFクエストも一緒にやった。
一緒にクエストこなして辿り付いた空、庭の旗の横が俺達のお気に入りの場所だった。
そんなある日、「ちょっと俺、旅行行くからしばらくこれなくなるわ」とあいつは言った。
「いいなあ!どこ行くんだ?」「ダボイw」「うはwリンクw」なんて馬鹿な会話を残して、あいつはしばらく来なくなった。


・・・随分長い旅行だな。
そう思ってたあの日、あいつがフレリストに載った。
「随分長くダボイに篭ったなあ!」とTELL。しばらくして「よう」とだけ返事が来た。
何か変な空気だった。「なんかあったのか?」と聞くと「はなしいいか」と返事が来た。


いつものように騒々しい下層に、あいつはいた。飛び交うシャウトの中、TELLが届いた。
目の病気らしい。詳しい事を聞く余裕なんて無かった。
「もうほとんどみえないんだ、たんともじうててるか?」
苦しいよ・・・止めてくれよ・・・もうそんな事しか浮かばなかった。
何故だか腹が立った。なんで俺がこんな目に合わなきゃならないんだ、って。
「大丈夫だ。うててるよ」こんなつまらない事しか言えないのかよ、俺は。
「ごめんななんかいってるのかよmねばいや」
「いままでやのしかったよありがとうな」
涙が溢れて止まらなかった。そんな状態で俺にわざわざ会いに来たのかお前。
もうどうでもいい。格好なんかどうでもいい。俺は何度も何度も「ありがとう」って打った。
届かないTELL。あいつにはもう読めないんだ。
分かってるけど、何度も何度も「ありがとう」って打った。ありがとうって言った。
頼む届けよ!あいつに言葉を伝えたいんだ!

「ぶらいなよえおw」。これがあいつの、最後のTELL。
最後の言葉が「ブライナよろw」かよ。何度でもかけてやるよ。速攻治してやるよ。
俺状態回復上手いんだぜ。白始めたんだよ。しらねえだろ。治れよ!おい!



あの日から俺はたまに、目を閉じて文字を打つようになった。
そうする事で、あいつをヴァナに降り立たせる、一緒に冒険している気になれるから。
「こんばmmわー」今日もまた俺は、LSで誤字。「また誤字だw」LSメンから笑われる。
でもその瞬間から、俺とあいつの冒険がまた、始まるんだ。だから、いいんだ。


人に想いを伝えるって事、難しい事だけど、でも僕らは伝えられる。素晴らしい事ですね。
長文乱文、失礼しました。


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ブライナ:暗闇を治す魔法